支援セミナーin宮城 報告
新人を指導できる知識と技能習得をめざして
東北大学病院医療安全推進室 藤盛啓成
2010年3月27日(土)午後1時より仙台国際センター白橿(しらかし)で「医療安全全国共同行動支援セミナーin宮城」を東北大学病院医療安全推進室とテルモ社の共催で開催しました。テーマは輸液ポンプ・シリンジポンプの適切な使用法で、4月から病院に入職する新人を指導できる知識と技能を現場スタッフが身につけることを目標としました。
まず、藤盛より全国共同行動の概要について15分程度説明し、その後特別講演として武蔵野赤十字病院専従リスクマネジャーの杉山良子先生より「医療機器安全管理の構築に向けて」と題して、看護師の目からみた医療安全管理全般の課題と医療機器安全管理の問題について話していただきました。座長は前東北大学病院GRMの横塚紀美子さんにお願いしました。杉山先生は豊富な経験から大変わかりやすく、力強いメッセージを込めて話していただきました。その後、テルモ社より、輸液ポンプ・シリンジポンプのピットフォールと適正な使用方法について解説がありました。最後に実際の輸液ポンプ・シリンジポンプを用いて、フリーフロー、ボーラス現象、サイフォンニングを実体験してもらい、対処法についてグループワークを行いました。
参加者は総勢68名で輸液ポンプ・シリンジポンプ使用に特化したセミナーとしては盛会でした。セミナー後のアンケートではやや満足以上の評価が93%、役立つ内容であったとの評価が98%でした。各病院が抱える問題として、機器の機種混在、新機種の取り扱い教育の課題が多く寄せられました。大変有意義なセミナーとなりました。